keyboard_silencing_mod
キーボード静音化への道
デスクトップPCで使うキーボードがうるさいという問題があるので
今回はキーボードの静音化に挑戦しました。
主に底打ち音(低音) とキーがカチャカチャ響く音(高音) を改善したいのです。
静音化するには
まずはじめに、静音化にはどのようなことをすればよいのかを紹介します。
静音化に関する方法は複数ありますが、今回は、有名どころの以下3つを試してみようと思います。
- lube mod
所要時間: 2時間30分
→ 潤滑剤をキースイッチ内部に塗布することによって、キーの押下時と解放時の打鍵音を軽減させる。
また、打鍵感もしっとりとした手触りになり、キータッチが楽しくなる。 - tape mod
所要時間: 15分
→ キーボード内部のPCBの裏面にマスキングテープを貼り付けることによって、キーの押下時の底打ち音を低減させる。比較的簡単なmod。 - clay mod
所要時間: 30分
→ キーボード内部に粘土を敷き詰めることによって、キー押下時の打鍵音の響きを低減させる。
高音が響く場合に効果が見られる。
使うもの
- キーボード本体
- 分解工具
- キープラー
- キースイッチプラー
- キースイッチオープナー
- 精密ドライバー
- パーツオープナー
- 静音化用品
- エアコン配管用パテ
- マスキングテープ
- 潤滑剤
作業開始
キーボード紹介
僕のキーボードは Drunkdeer a75 というキーボードです。

キーボード全体像
静電容量無接点方式 と呼ばれるメカニカルキースイッチを採用しており、Webドライバからキーコンフィグの設定が可能な点が特徴です。
そして、いわゆる、Rapid Triggerと呼ばれる機能もあるので、FPSのゲームで活躍するところも魅力的です。
キーキャップは、アリエクで買ったハングル印字のABS樹脂のものを使っています。
おもちゃチックな見た目ですが、こだわりの一品という感じで気に入っています。
韓国語でチャットをするので、韓国語の印字は必須です。
キーキャップを外す
キーキャップをキープラーを使って外していきます。
メカニカルキーボードを購入すると大抵は付属していることが多いです。
金属のワイヤータイプから、プラスチックのものまでさまざまですが、ワイヤータイプの方が、キーキャップを傷つけずに外せるのでおすすめです。
外したキーキャップは食器用洗剤で洗って干しておきます。
キースイッチが接する箇所は水気が溜まりやすいので、エアダスターで吹き込むか、衝撃を与えて、水気を切るといいです。

キーキャップ

キーキャップなしのキーボード

取り出したメカニカルキースイッチ
購入してから2年間掃除していなかったので、汚かったです…

汚れが目立つ

汚れが目立つ2
ケースを分解をする
僕のモデルでは、ケースの分解ではネジ留めがされていませんでした。
なので、パーツオープナーを使って裏側の隙間から分解をしました。
電子機器分解あるあるですが、外装を外すのに結構時間がとられます。
下手したら1日以上かかることもありますね…
そしてきれいに傷をつけることなく、開封するのは困難です。
キースイッチをキースイッチプラーを使って外します。
キースイッチの爪の部分をつまんで引き抜いていきました。

キースイッチを外す
ケースを外すと、PCBとアルミ板がネジ留めされているので、精密ドライバーの00番でネジを外しました。
ネジは合計14本ありました。

PCBの表

PCBの裏
チップセットは RY7203-N48T でした。他のメカニカルキーボード にも採用されている32bit MCUのようですが、詳細不明。
Drunkdeer が香港の会社なので、アジアで出回っているチップなのかも。

チップセット RY7203-N48T
キースイッチを分解する
キーオープナーを使って、メカニカルキースイッチを4つの部品に分けます。

キーオープナー
このようにメカニカルキースイッチの爪を両端から抑えて分解します。

向きに気をつけてメカニカルキースイッチを分解する
うまくいくと以下の4つにバラすことができます。
- 下の部分(白色)
- マグネット付きの軸(白色)
- スプリング
- 上の部分(透明色)

メカニカルキースイッチは4つで構成されている
30分ほどかかりました。フルサイズの場合は1.5倍くらいの時間がかかりそうです。

全部分解すると指が痛い
lube mod
先程バラしたメカニカルキースイッチに、ルブを塗ります。
小筆を用いて、1, 2, 3に塗り込みます。
軸が浮き沈みする箇所を重点的に塗りました。
スプリングに関しては、小さい袋にスプリングと適量のルブを入れて、シェイクして塗りました。

スプリングをまとめて塗布する
1時間45分ほどで塗り込みと組み立てが終わりました。
tape mod
PCBの裏側にマスキングテープを貼ります。

PCBの裏にマスキングテープを貼る

重ねて貼り付けた
全体に2回重ねて貼りました。
丁寧に作業をして15分ほどかかりました。
clay mod
ケースの裏側に隙間があるので、粘土を敷き詰めます。
clay mod でよく使われるエアコン配管用パテを使ってみました。
空気に触れても硬化しないタイプなので、使い勝手がいいです。

粘土でもいいかも
Drunkdeer A75 では2個分を敷き詰めましたが、容量が足りませんでした。
ケース下部になるにつれて傾斜がかかりますが、きちんとすべて敷き詰めないとダメです。
問題点として、打鍵時に重心がズレてしまい、キーボードが滑ってしまいました。
自分はあまり気にならないのですが、注意したほうがいいです。

童心にかえってひたすら詰め込む
30分で敷き詰められました。
さいごに
逆の手順でPCB, メカニカルキースイッチ, キーボードを組み直して作業終了です。
5時間ほどで3つのmodが終わったので思ったより時間がかからなかったです。
静音化の効果に関しては、響く音がかなり低減され、打鍵感も心地よくなったので成功とします。
次はPBTのキーキャップを探して付け替えたいなと思います。